『健全な精神は健全な肉体に宿る』

こんな言葉を知っていますか?
紀元1〜2世紀の古代ローマの詩人が残した言葉です。

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これが意味することは、健康的な身体と健康的な脳に深い関連があるということです。

 

そして、2,000年近く経った今、やっとその事実が少しずつ実証され始めています。

 

普段から健康のために何か取り組みをされている方でも、脳のために意識して実践してる方は少ないんじゃないでしょうか?

今回は『脳の健康のためにできること』についてお伝えしたいと思います。

 

脳が健康でなかったら

生物にとって、脳はとても大切な部分であることは百も承知かと思います。

脳は情報のやりとりを行う場所です。

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およそ1,000億個にもなる神経細胞が伝言ゲームのように情報を伝達し、温度や痛みなどの感覚を感じ取ったり、筋肉に身体を動かすよう司令を送ったりする働きをしています。

 

脳の不健康な状態とは、この機能の低下を意味します。

つまり、情報のやりとりの速度が落ちてしまったり、伝達できる情報量が少なくなってしまったり、最悪の場合、誤った情報を伝達する可能性があるのです。

 

するとどうなるでしょうか?

脳は身体の変化や異変を感じ取ることができず、なにも対応が出来ない状態となってしまいます。

 

例えば、

「身体がイマイチすっきりしなくて疲れが抜けない。睡眠や休憩はしっかりとっているはずなのに・・・」

こんな経験、よくありませんか?

 

それは脳が身体の疲労を感じ取れていなかったり、睡眠や休息をとっていることすらも脳が感じ取れず、休息中に放出されるはずの疲労回復のホルモンを分泌できていないからかもしれません。

 

こう考えると、『健全な精神は健全な肉体に宿る』というローマ詩人の言葉は的を得ているのかもしれません。

 

脳を活性化できる3つのポイント

では、脳の健康のためになにをすればよいでしょうか?

それはズバリ、運動です。

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脳トレとかの計算じゃないの?? と思う方もいるかもしれません。

 

しかし、ここ数年の研究で『運動による脳の成長』というのが明らかになり、様々な研究が発表され始めています。

下のリンク先はその研究者の1人であるアーサー・クレイマー博士のインタビュー記事です。
インタビュー記事を見る←クリックで英語論文に移動します)

 

最近の様々な研究によると、『脳を良くするための運動』のポイントが3つ紹介されています。

その3つがこちらになります。

 

  • 心拍数を上げる
  • 30~60分間持続する
  • それを週3回行う

 

それでは1つずつ順番に解説していきます。

 

1、心拍数を上げる

心拍数が上がることなんて、普段の生活においてあまりないことだと思います。

デスクワークや家事は確かに疲れる作業ではありますが、運動強度は低く、心拍数はあまり上昇しません。

 

普段感じることのない刺激は脳の機能を呼び覚ますことが知られており、心拍数を上げる刺激は脳を活性化させることができます。

 

実際にどのくらいまで心拍数を上げるかはまだ諸説あるみたいですが、最大心拍数の80%を超えないくらい(150回 前後)が疲労物質を溜めることなく、効率の良い有酸素運動できると思いますので、目安のひとつにされてみてください。

 

2、30〜60分間継続する

心拍数が上がり始めた状態が30〜60分持続することは、身体全体に流れる血流が増えることを意味します。

つまり脳に流れる血液も増えることを意味します。

 

すると栄養が豊富に脳に届くことになり、これが神経細胞を増殖させ、細胞を守るタンパク質をたくさんつくることができるのです。

 

さらにある一定時間の運動によって脳内の情報の行き来が多くなることで、神経細胞同士でのネットワークが増加することが分かっています。

 

このネットワークの数が多いほど頭の回転が早くなり、さらに将来は認知症になりにくくなるという報告がされています。

 

3、それを週3回行う

運動を毎日行う必要はありません。週3回で十分効果があると言われています。

とはいえ、新しい習慣を始めることはストレスになると思います。

 

しかし、多くの場合約3ヶ月続けることでヒトはある程度慣れてくることが知られています。

まずは3ヶ月、騙されたと思って頑張ってみてください。

 

まとめ

いかがでしょうか。

 

私はこの3つのポイントを達成できる運動としてLSDトレーニング(会話ができるくらいの速度でのランニング)を選択し、現在実践中です。(ウォーキングでは心拍数の上昇が少なったので・・・)

 

脳のためにもなると思えば、より一層モチベーションも高く続けられています。

 

ヨガにおいても呼吸のコントロールと気の流れの調和を図るうえで、感覚のイメージに関与する脳は非常に重要な役割を果たすと思います。

 

脳の機能が活性化することで、運動やヨガを実施したことによる良い影響が全て脳に伝わり、それが身体へフィードバックされると考えれば、効率の良いダイエットなどにつながると思います。

 

もし良かったら、脳の健康のために実践されてみてください。

 

今回参考にした本


『脳を最適化する-ブレインフィットネス完全ガイド-』

 

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脇本大樹

脇本大樹

理学療法士として勤務する中、トレーニング理論の重要性に気付き、NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストの資格を取得。栄養やピラティス、アロマにも関心を持ち、自らも実践しながら健康への道を模索する。
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